満月動物園が15周年記念にお届けする死神シリーズ[観覧車編]は、倒壊する同じ観覧車の別々のゴンドラを舞台にした 一話完結型の5連作。突然の大事故に遭遇した人たちに取り憑く新米の死神が繰り広げる、笑いと涙の止まらないノンストップ・メルヘンです!!
取り憑かれた人にしか見えない『設定』の死神が「よりよく生きろ」とおせっかいに口出しつづけるシチュエーションコメディのような軽快な展開の先に、 登場人物たちが生死をはさんで本当に大切なものに巡り合うまでを描きます。
物語は一話完結型ですので、どの作品から観てもお楽しみいただけます♪ これまでのゴンドラを見送ったみな様も、『ツキシカナイ』のゴンドラにはぜひお乗り合わせください！

死神シリーズ第４弾『ツキシカナイ』は、生まれたときから死神に取り憑かれている男の物語。 『ふつう』は死の直前に現れる死神が、なぜか生まれたときから側にいる。そして、うるさい。
本作の初演は2013年、コリッチアワード2013で全国8789作品中24位に入賞と大きな反響をいただいた作品です。
死神シリーズは、お客様に最後には感動して帰っていただくことが多く 「泣きました」「涙しました」という声をたくさん頂戴してありがたい限りですが、 涙ばかりではありません。笑いの要素もたくさんあって、会場が爆笑に包まれることもしばしば。 本作『ツキシカナイ』の【鉄板ネタ】も早くお客様に観ていただきたい！！ 笑います。確実に。

死神シリーズ[観覧車編]に登場する死神は、まだ新米。『死神としてあるべき姿が、いまいちピンときていない』と悩みながらも、死んだ後に魂を譲ってくれると契約してくれ取り憑いた相手が「より良く生きる」手助けを、彼らなりに一生懸命します。 それは「善良な魂ほど高く売れる」から。
その姿は、死神と言えどもホラーでもオカルトでもなく、むしろ彼らの登場するシーンは笑いにつつまれる和やかなものになってしまいます。登場人物はその和やかさにつつまれながら、徐々に自らの死に向き合っていき、【本当に大切なもの】を手にします。