Introduction

死にかけて死神に助けられる、メルヘンハード 第2弾

少しまぬけな死神が誘う、温かくて優しいハードな物語!!
前作「ツキカゲノモリ」で好評を博した、死んだあとのタマシイとひきかえに、
死にかけの主人公を助けてやる死神が織りなすメルヘンハードな物語の第2弾。

今回の主人公はカレからプロポーズされたばかりで三十路二段の彩子[さいこ]。
車にはねられたところを、ちっこい死神に助けてもらったけど、それから死神にとりつかれてしまった。
ちっこい死神はピーピーうるさいけど、まわりの人には見えないしストレスはたまる一方!!
10代の少年少女に贈る オトナのコイバナ
コドモのころ、30歳ってすごくオトナに見えたけど実際なってみたらそうでもない。30歳のオジサンが 18歳の私に、そんなにオトナじゃないよって言ってたけど、信じてなかった私にタイムマシーンで「ホントウやで」と 教えてあげたい。
オジサンは落ち着いてて颯爽としてて優しくできて、すごくオトナに見えたけど、たぶんココロの中はグチャグチャの ドロドロだったにちがいない。だって、今の私がそう。ちっとも落ち着かないし颯爽としてないし、優しくできない。

いつか落ち着くことを前提に人生を考えるのはやめたほうがいいですよ。人生はいつまでもグチャグチャのドロドロで、 きっといつまでも恋しないわけにもいきません。ホントウはメンドウでしかたないんだけど。