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ミジンコターボ 片岡百萬両
お芝居っていうのは、役者であったり照明であったり音響であったり舞台美術であったり、様々な効果が折り重なって舞台作品になるもんだって思うんですが、満月動物園の魅力は全ての効果が「人」と「今」を切り出して魅せてくれるってところかも。等身大の「人」と、目に見えない「今」が、ぼくらにとってとてもかけがえのないものだって気付かせてくれるのが満月動物園。ピンと来なくても行けばわかるよ。観ようよ満月動物園。僕も行くし。

<<満月動物園との関係>>
片岡百萬両さんの満月動物園初出演は満月動物園第十五夜『ツキノアバラ』。クリニクラウン役で壮絶な死に様を演じ切り絶賛を集めた。満月動物園の前作『ツキカゲノモリ』においては、ほぼ出ずっぱりの主人公澳~おきを余すところなく演じ客席を感動の渦に巻き込んだ。2010年3月には片岡百萬両さんの手による一人芝居脚本『ダム部のアイちゃん』を河上由佳出演で戒田竜治が演出した。
劇団鹿殺し 丸尾丸一郎
満月動物園を見た衝撃は、上京して四年経つ今も忘れない。同じ舞台を作る者として言いたくないが「負けた」と感じた初めての体験だったからだ。僕はテレビでも再現できるありふれた舞台など見たくない。一夜限りの儚くも楽しいカーニバルに立ち会いたいのだ。満月の舞台は、幻想的で圧倒的な美しさを持つ、野蛮で力強いカーニバル。しかし、毎度カーニバルを続けるのは本当に気力を使うものだ。戒田君が力尽きる前に、一度立ち会っておくべきだ。

<<満月動物園との関係>>
劇団鹿殺しは2003年シアトリカル應典院舞台芸術祭で満月動物園と同期劇団。東京移転後も戒田竜治とは盟友関係が続き、劇団鹿殺し東京1回目の公演『百千万』では戒田竜治が照明を担当した。2008年のin→dependent theatre PRODUCE "INDEPENDENT:08"では傑作の呼び声高い丸尾丸一郎さんの一人芝居『牢獄模倣』を戒田竜治が演出した。